武邑光裕
欧州新首都:ベルリンから世界を読む

ディープフェイクの政治利用とその危険性:ビデオ会議のキーウ市長はデジタル合成だった

2022年07月20日(水)19時30分

ベルリン市長フランツィスカ・ギファイとキーウ市長ヴィタリ・クリチコの偽物とのビデオ会議 Foto: Senatskanzle

<ベルリン市長とのビデオ会議に現れたキーウ市長は、リアルタイムで動作するディープフェイクだった。事件の首謀者や政治的意図などが不明のまま、世界中に衝撃をもたらしている......>

ビデオ会議のデジタル・フェイク

デジタル合成された偽のキーウ市長と欧州主要都市市長とのビデオ会議をめぐる政治スリラーは、ますます狂気を帯びてきている。

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プロフィール
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武邑光裕

メディア美学者、「武邑塾」塾長。Center for the Study of Digital Lifeフェロー。日本大学芸術学部、京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。インターネットの黎明期から現代のソーシャルメディア、AIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。2013年より武邑塾を主宰。著書『記憶のゆくたて―デジタル・アーカイヴの文化経済』(東京大学出版会)で、第19回電気通信普及財団テレコム社会科学賞を受賞。このほか『さよならインターネット GDPRはネットとデータをどう変えるのか』(ダイヤモンド社)、『ベルリン・都市・未来』(太田出版)などがある。新著は『プライバシー・パラドックス データ監視社会と「わたし」の再発明』(黒鳥社)。現在ベルリン在住。

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