コラム

プーチン大統領のストリート・ファイト戦略に翻弄される欧米諸国

2015年11月04日(水)15時27分

 クリミア併合とウクライナ危機で欧米諸国は経済制裁ではなく、旧東欧諸国などにもっと軍を展開すべきだったと、ライス氏は言う。バルト三国やチェコ、ポーランドなどNATO加盟国の安全を再保証する。その上で、自由市場を通じてロシアとの経済統合をこれまで通り進めれば、いずれ旧ソ連と同じようにロシア国内から改革を求める動きが出てくる。それにはしかし、かなり長い歳月を要する。プーチンのケンカ殺法を止めるのは難しい。短期的にはNATO加盟国の結束を強め、守りを固めるほか打つ手がないのが現実だ。

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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