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与党は敗北確実、野党党首はカリスマ性なし...イギリス総選挙決定で明らかになったこと

労働党優位ながらパッとしないキア・スターマー党首(右)は総選挙まで無難に動くだろう(選挙運動中に南西部ウスターで支持者とセルフィー、5月29日) MAJA SMIEJKOWSKA―REUTERS
<大ニュースなようでいて既定路線の英総選挙、見通すことができる6つのポイント>
イギリスのリシ・スナク首相が7月4日に総選挙を実施すると発表したことは、おそらく14年にわたる保守党支配が終わるだろうことを意味するため、大ニュースと言っていいはずだ。
でも、下院の任期満了が今年末に迫るなか彼がどこかの時点で早々に総選挙に踏み切らなければならないことは分かっていたから、そしてそれがほぼ確実に保守党の敗北に終わる兆候は何年も前から見えていたから、大ニュースとも言えない。
だが、総選挙実施が決まったことで、数々の物事に焦点を当てることができる。以下に述べるのは、以前からかなり明らかで、今はさらに明らかになった物事の概要だ。
聞こえてくるのは保守党への不信感の声ばかり
1)総選挙で保守党は負けるだろう。保守党が大勝した前回2019年の総選挙とは対照的に、人々は概して保守党を嫌悪の目で見ている。なぜなら国民は深刻な生活費の危機(住宅ローン金利の上昇、高いインフレ率、エネルギー価格の高騰、それでいて低い経済成長率)に苦しんでおり、さらにボリス・ジョンソン元首相のペテンとリズ・トラス前首相の悲惨な短命政権を経験したからだ。そのムードを変える時間はない。僕はイギリスで最も保守的な地域の1つであるエセックス州に住んでいるが、聞こえてくるのは保守党に対するうんざりした不信感の声ばかりだ。
2)コアな労働党支持者の間にさえ、キア・スターマー労働党党首に対する熱狂があまり見られないので、彼はむしろ不戦勝というような形になるだろう。投票先未定の浮動層がわざわざ彼に投票しないかもしれないから、彼が僅差で勝利することも意味しているかもしれない。スターマーはカリスマ性に欠けている。労働党の政策は、いまいちパッとしない(たとえば「グリーン産業革命」のように以前に提唱したいくつかの「ワクワクさせる」公約は、大幅に縮小されたり取り下げられたりした)。
スターマーも愚かではない。彼は、リスクを取ることが最大のリスクだと分かっている。大胆で劇的になり始めるよりも、無難に動いておくほうが、より多くの票を得られるだろう。
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