コラム

10歳の娘は彼氏と時々キスをする「いくらなんでも早くない?」

2020年06月12日(金)17時15分

A:確かに子供同士の愛は、真っすぐで、純粋で美しいものです。それに誰が教えたのか知りませんが、その少年がお嬢さんにキスをしていいか承諾を求めるのは見上げたものです。

でもキスは、この年齢の子供同士が日常的に取るべき接し方ではありません。10歳といえば前思春期の真っただ中。発言は合理的で大人びてきますが、まだ子供であることに変わりはなく、ロマンチックな関係を持つほど精神的に成熟していません。ボーイフレンドとかガールフレンドといった呼び方も、2人の関係に必要以上に重みを持たせる恐れがあります。

お嬢さんのカレへの気持ちを尊重しつつ、ボーイフレンドではなく「特別な友達」とか「大親友」と位置付けるよう促してはどうでしょう。ファーストキスが特別なものであることを話し、そのレベルの身体的接触は、もう少し年齢が上になってからがふさわしいことを説明するべきです。とにかく、現時点では親はキスを認めていないことをはっきりさせておきましょう。

── ジャミラ・ルミュー(文化評論家)

©2020 The Slate Group

<本誌2020年5月26日号掲載>

▼あわせて読む
「私は良い母親になれますか」母と娘の確執連鎖は断ち切れる?
16歳娘の誕生日にマリフアナを買い与える夫ってどうなの?

20200616issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年6月16日号(6月9日発売)は「米中新冷戦2020」特集。新型コロナと香港問題で我慢の限界を超え、デカップリングへ向かう米中の危うい未来。PLUS パックンがマジメに超解説「黒人暴行死抗議デモの裏事情」

プロフィール

スレート誌人生相談員

育児や家庭生活から人間関係、セックスまで、誰にも言えないあらゆる悩みに米作家やライターが答えます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

住友商や三井住友系など4社、米航空機リースを1兆円

ビジネス

サントリー会長辞任の新浪氏、3日に予定通り経済同友

ワールド

イスラエル予備役約4万人動員へ、軍高官が閣僚と衝突

ワールド

アフガン地震、犠牲者1400人超に 山岳地帯で遅れ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 2
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シャロン・ストーンの過激衣装にネット衝撃
  • 3
    世界でも珍しい「日本の水泳授業」、消滅の危機にあるがなくさないでほしい
  • 4
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 5
    映画『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』が世…
  • 6
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 7
    BAT新型加熱式たばこ「glo Hilo」シリーズ全国展開へ…
  • 8
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 9
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 10
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 3
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 7
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 8
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 9
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 10
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story