独国防相、トランプ氏に謝罪要求 アフガン紛争巡る発言で
ドイツのピストリウス国防相。1月13日、ベルリンで撮影。REUTERS/Liesa Johannssen/File Photo
[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツのピストリウス国防相は、アフガニスタン紛争で北大西洋条約機構(NATO)加盟国が前線を避けていたと示唆したトランプ米大統領に対し、謝罪を求めた。トランプ氏の発言を巡っては、欧州の政治家や退役軍人から批判の嵐が巻き起こっている。
トランプ氏は先週、FOXビジネス・ネットワークに対し、米国はNATOを「必要としたことはない」とした上で、同盟国はアフガニスタンで「前線から少し離れた場所」にとどまっていたと主張。同盟国の間に深い憤りが広がっている。
ピストリウス氏は25日夜、ドイツ公共放送ARDの番組に出演し「同盟国の戦死者についてそのような言い方をするのは正しくなく、無礼だ。彼らは皆、米国の傍らで戦った。今になって別の主張をするのは、事実ではない」と述べた。
アフガニスタンでの「不朽の自由作戦」や「確固たる支援任務」には数千人のドイツ兵が参加し、59人が犠牲となった。これらの作戦は、2001年9月11日の米同時多発攻撃を受けて開始された。
ピストリウス氏は、米国のヘグセス国防長官と次回協議する際にこの問題を取り上げる考えを示し、トランプ氏に謝罪を促した。「それは良識や敬意、そして洞察力の証しとなるだろう」と語った。
トランプ氏への批判は他の欧州首脳からも相次いでいる。英国のスターマー首相は、トランプ氏に対する直接的な批判を避けてきた従来の姿勢を転換し、発言を「率直に言ってひどいものだ」と非難した。
トランプ氏は24日、英国兵の「勇敢さ」を称賛したものの、先の発言については謝罪せず、他のNATO加盟国の犠牲についても言及しなかった。英国はアフガニスタンで457人の兵士を失っている。
トランプ政権の閣僚らは、欧州諸国がNATOの国防費目標を達成していないことや、自国の防衛を米国に依存しすぎていることを批判し続けている。
ドイツ軍の再建を主導するピストリウス氏は、欧州は過去70年間のようには米国に依存できないという現実を受け入れなければならないとする一方、ドイツ軍は2029年までに戦力を回復させるという目標に向け「素晴らしい道筋」にあると強調した。
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