ベネズエラ産原油取引、商社2社が米石油大手抑えて契約獲得
Dmitry Zhdannikov Marianna Parraga Shariq Khan
[ロンドン 12日 ロイター] - 米軍による攻撃後のベネズエラ産原油取引で、オランダの石油商社ビトルとシンガポールに本拠を置く資源商社トラフィグラの2社が、米石油大手を抑えて最初に契約を獲得した。
4人の業界筋によると、トランプ米政権は巨大商社の方が石油輸出を迅速に再開できるとの判断から、両社を選んだ。米政権はベネズエラ石油産業の再建が始まる前に、石油輸出収入がロドリゲス暫定大統領の政権に流れるようにすることを最優先事項に据えている。
ホワイトハウス高官はロイターに「米国とベネズエラ双方の国民に利益をもたらすため、最初のベネズエラ産原油確保と販売が記録的な速さで実施された」と述べた。
米国とベネズエラは現在、最大5000万バレル、20億ドル相当の原油を米製油企業などに販売する取引を最終調整中だ。これらの原油は封鎖措置によりベネズエラ海域の船舶や貯蔵タンクに滞留していた。
トラフィグラとビトルは、米石油大手シェブロンと契約確保を競った。業界筋によると、米石油大手は債権者による収入の差し押さえなどの法的リスクを警戒して取引に及び腰である一方、両商社はリスク許容度が高く素早く動けることも、契約獲得につながった。
また米石油大手は、制裁対象の石油取引に関与したとして米国がブラックリストに入れたタンカーから石油を販売することに伴う法令順守リスクも警戒しそうだ。
さらに、米石油大手が中国に数百億ドル規模の投資を行っていることも、ベネズエラ産石油取引への関与をしぶる要因のひとつかもしれない。中国は米国のベネズエラに対する行動を非難している。20億ドル相当のベネズエラ産原油の大部分は、中国の製油企業向けに出荷される予定だった。





