トランプ氏、集会で経済実績アピール 物価高への不満の中
12月9日、トランプ米大統領は、ペンシルベニア州北東部マウントポコノで開いた集会で演説し、米経済の健全性をアピールした。写真は、米ペンシルベニア州マウントポコノのマウント・エアリー・カジノ・リゾートで、米国経済と手頃な価格について演説するトランプ米大統領。9日撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)
Nandita Bose Jarrett Renshaw
[マウントポコノ(米ペンシルベニア州) 9日 ロイター] - トランプ米大統領は9日、ペンシルベニア州北東部マウントポコノで開いた集会で演説し、米経済の健全性をアピールした。
輸入品への広範な関税導入を含む自身の経済政策が雇用を創出し、株価を押し上げ、米国への投資拡大につながっていると主張し、国民の暮らし向きを改善させることが最優先だと強調した。
政府のデータによると、トランプ氏の2期目に雇用の伸びは鈍化し、失業率は4年ぶりの高水準に上昇。消費者物価は高止まりしている。
トランプ氏はガソリンやエネルギー、卵の価格が下がったのは自身の功績だと自画自賛した。大統領就任からほぼ1年になるにもかかわらず、他の製品の価格高についてはバイデン前大統領の責任だと非難した。
集会の参加者には「物価を下げろ」「給料を上げろ」と書かれたプラカードを掲げている人もいた。
トランプ氏はこれまでと同様、民主党が政治的利益のために生活コスト危機を作り出していると示唆した。しかし同時に「物価が高すぎる」という点に同意するとも述べた。
国民が自身の政策の効果を実感するには時間がかかる可能性があるとし、「われわれには時間がたっぷりある」と述べ、任期が3年残っていると指摘した。
演説はコスト削減に関する詳細に乏しく、トランスジェンダーの権利、ミネソタ州のソマリア移民、風力タービン、北朝鮮の境界線(南北軍事境界線)の電気柵など、他の分野へと度々逸れた。
トランプ氏は9日に公開されたポリティコとのインタビューの抜粋で、経済にどのような評価を下すか問われ、「Aプラス・プラス・プラス・プラス・プラス」と答えた。





