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米議会、「麻薬運搬船」攻撃の無編集動画公開要求 国防権限法案の付帯条項で

2025年12月09日(火)08時59分

写真はヘグゼス米国防長官。ワシントンで12月8日撮影。REUTERS/Kevin Lamarque

Patricia Zengerle

[ワシントン 8日 ロイター] - 米議会上下両院の軍事委員会は、7日に公表した国防権限法案にヘグセス国防長官の出張予算に関する付帯条項を盛り込んだ。カリブ海と東太平洋で米軍が「麻薬運搬船」に対して行った軍事攻撃の無編集動画をヘグセス氏が議会に提出しない限り、出張予算の25%を認めないとしている。この問題でトランプ政権により多くの情報提供を迫る議会の新たな取り組みだ。

合衆国憲法で宣戦布告の権限は議会にあると定められているにもかかわらず、トランプ政権は議会の承認を得ないまま、ベネズエラの「麻薬テロリスト」による密輸を防ぐと主張して軍事攻撃を続けている。

また複数の専門家からは、「麻薬運搬船」の乗員を米国の安全保障上の脅威だとの証拠を示さず殺害しているのは国際法違反になる可能性もあると指摘する声もある。

ヘグセス氏は6日、攻撃を記録した動画を完全に公開するかどうか現在検討中だと発言した。

こうした中で国防権限法案には、国防総省が「(攻撃)実行命令」に関する四半期報告書の未提出分を議会に提出するまで、ヘグセス氏の出張予算のうち75%のみが利用できるとの条項が入った。

またこの条項では、ベネズエラ周辺海域を担当に含む米南方軍が指定テロ組織に対して実施した攻撃の無編集動画を議会の軍事委員会に提供することが義務付けられた。

ロイター
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