「麻薬運搬船」への複数回攻撃はヘグセス長官が承認=ホワイトハウス
写真はヘグセス長官。11月26日、ドミニカ共和国サントドミンゴで撮影(2025年 ロイター/Erika Santelices)
Steve Holland Jeff Mason
[ワシントン 1日 ロイター] - 米ホワイトハウスは1日、ベネズエラからの「麻薬運搬船」に対して9月に米軍が行った複数回の攻撃について、ヘグセス国防長官が作戦責任者に承認を与えたと認めた。
米紙ワシントン・ポストは、最初の攻撃で生き残った2人に対する再攻撃が実施されたのは、ヘグセス氏による全員殺害命令を遂行したためだと伝えていた。
トランプ大統領は11月30日、自身はこの船舶への2回目の攻撃を望んでいなかったとするとともに、ヘグセス氏はそうした命令を下したことを否定したと述べていたた。
しかしホワイトハウスのレビット報道官は1日、「ヘグセス氏がブラッドリー提督にこれらの攻撃を実行する権限を与え、提督は自らの権限と法令の範囲内で当該船舶を破壊して米国にとっての脅威を除去せよという指令を見事に実行した」と述べた。攻撃はあくまで米国の国益を守るための「自衛措置」で、公海上で実施され、武力紛争に関する規定に沿っていると説明し「トランプ政権はこれらの薬物テロリストを国際テロ組織に指定している」と述べた。
ただ「麻薬運搬船」への攻撃の合法性を疑問視する声が出ている。与野党双方の議員が調査に乗り出すと表明している。





