OPECプラスの新評価システム、市場安定化に寄与とサウジ・エネ相
写真は石油輸出国機構(OPEC)のロゴ。2024年11月、アゼルバイジャンのバクーで撮影。 REUTERS/Maxim Shemetov
[ドバイ 1日 ロイター] - サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は1日、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が構成国の最大生産能力を評価するために採用した新たな仕組みに関し、市場安定化に寄与するとの見解を示した。
サウジとロシアが加盟しているOPECプラスは11月30日の会合で、26年第1・四半期の原油生産量を据え置くことで合意するとともに、原油の生産基準値を設定するため、構成国の最大生産能力を評価する仕組みを承認した。この仕組みは、2027年以降に原油の生産基準値を設定するのに活用される。
アブドルアジズ氏はリヤドでのサウジ・ロシア・ビジネスフォーラムの開幕式で、この仕組みは生産基準値を決定するのに「公平かつ透明性がある」と強調。「市場管理と生産対応を進める上で、最も詳細かつ技術的、透明性のあるアプローチを確立した」と訴えた。
OPECプラスの動向を追っている情報筋によると、加盟国の最大生産能力の評価は26年1―9月が対象となり、27年の生産基準値を設定できる見通しだ。
アブドルアジズ氏は「これは投資をする人たちや、成長すると確信する人たちに報いる仕組みでもあり、わたしたちを生産国の中で主導的な立場にする」との期待感を示した。





