中国製造業ＰＭＩ、11月は49.9に低下 予想も下回る＝民間調査

　Ｓ＆Ｐグローバルがまとめた１１月のレーティングドッグ中国製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は４９．９と、１０月の５０．６から低下し、ロイターがまとめた市場予想の５０．５も下回った。写真はZeekrの自動車工場。４月中国・寧波で撮影（２０２５年　ロイター/Nick Carey）

[北京 １日 ロイター] - Ｓ＆Ｐグローバルがまとめた１１月のレーティングドッグ中国製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は４９．９と、１０月の５０．６から低下し、ロイターがまとめた市場予想の５０．５も下回った。生産の伸びが止まり、新規受注が鈍化した。

一方、中国国家統計局が３０日発表した１１月の製造業ＰＭＩは４９．２と、景況拡大・縮小の分かれ目となる５０を８カ月連続で下回った。

レーティングドッグの創業者ヤオ・ユー氏は「１１月の新規輸出受注は回復したものの、製造業の低迷を反転させるには至らなかった」と述べた。

１０月に中国と米国が貿易休戦に合意したことで、新規輸出受注は過去８カ月で最も速いペースで拡大した。

ただ、輸出価格は商品生産者の激しい競争の中、小幅に低下した。

国内での新規受注が軟化したため、雇用が再び減少し、購買は６月以来の縮小となった。

仕入在庫は７カ月ぶりに減少し、そのペースは２０２３年１２月以来最も速かった。需要の伸びが鈍化しているため、生産者は在庫の積み増しに消極的だった。

完成品の在庫も約３年ぶりの早いペースで減少した。

メーカー各社は、金属価格の上昇により投入コストが上昇したと報告。半面、生産コストは低下した。

各社は今後１年間の販売と生産をおおむね楽観視。その度合いは１０月から改善した。