韓国、11月輸出は予想上回る 半導体・自動車がけん引

　韓国の１１月の輸出は前年同月比８．４％増の６１０億４０００万ドルと、６カ月連続で増加し、市場予想を上回った。写真は釜山港のコンテナ。２０２１年７月撮影（２０２５年　ロイター/Kim Hong-Ji）

[ソウル １日 ロイター] - 韓国の１１月の輸出は前年同月比８．４％増の６１０億４０００万ドルと、６カ月連続で増加し、市場予想を上回った。

旺盛なハイテク需要を背景に半導体輸出が過去最高を記録したほか、米国との通商合意を受け、自動車の輸出も大きく伸びた。

ロイターがまとめた市場予想の中央値は５．７％増。１０月は３．５％増だった。

メモリー半導体の値上がりを受け、半導体輸出は３８．５％増の１７２億６０００万ドルと、月間として過去最高を記録した。

自動車輸出は１３．７％増。対米通商合意で関税を巡る不確実性が解消された。

ただ、対米輸出は０．２％減。関税の影響で鉄鋼製品、機械、自動車部品の輸出が減少した。

対中輸出は６．９％増、東南アジア向け輸出は６．３％増。欧州連合（ＥＵ）向けの輸出は１．９％減だった。

１１月の輸入は１．２％増の５１３億ドル。１０月の１．５％減から増加に転じたが、市場予想の３．４％増には届かなかった。

貿易収支は９７億ドルの黒字。前月の６０億ドルから拡大し、２０１７年９月以来の大きさとなった。