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英国、移民の純流入数が大幅に減少 政府の厳しい流入抑制策で

2025年11月28日(金)12時52分

ロンドン・ヒースロー空港到着エリアにある標識。2018年9月3日撮影。REUTERS/Toby Melville

Muvija M

[ロンドン 27日 ロイター] - 英国家統計局が27日発表したデータによると、移民(合法と違法の両方)の純流入数は6月末までの1年間で20万4000人となり、2024年6月末までの1年間の64万9000人から大幅に減少した。政府の厳しい流入抑制策が効果を上げた。

欧州連合(EU)以外の国からの移民は、就労目的が61%、学業関連が25%それぞれ減少し、純流入数が減る大きな要因となった。

保守党の前政権は昨年1月に海外の学生の大半について扶養家族を伴う留学の受け入れを禁止し、同年4月には技能労働者向けビザ(査証)の給与基準額を引き上げるなど、移民流入の抑制策を講じた。

労働党の現政権も、「反移民」を掲げる新興右派ポピュリスト政党「リフォームUK(改革党)」に対抗するため、移民抑制策を強化しており、近年は就労目的の移民が流入する最大の要因となっていた介護労働者の移民を実質的に停止する措置などを導入した。

マフムード内相は国家統計局のデータ発表後に「移民の規模とペースが地域社会に甚大な負荷をかけているため、われわれはさらに踏み込んだ対応を取る」と述べた。

ロイター
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