ウクライナ・エネ相が辞任、司法相は職務停止 大規模汚職捜査巡り
写真はウクライナのハルシチェンコ司法相。4月、英ロンドンで代表撮影。JUSTIN TALLIS/Pool via REUTERS
Yuliia Dysa Olena Harmash Anastasiia Malenko Dan Peleschuk
[キーウ 12日 ロイター] - ウクライナのフリンチュク・エネルギー相は12日、エネルギー部門を巡る大規模な汚職捜査に関連し、辞表を提出した。不正行為は否定している。
これに先立ちゼレンスキー大統領は、エネルギー部門の汚職は「絶対に容認できない」と強調した。その上で、疑惑を巡る国家汚職対策局(NABU)の捜査を支持すると表明し、司法相とエネルギー相の辞任を要求。スビリデンコ首相は司法相とエネルギー相の解任を議会に要請していた。
ウクライナ当局は11日、エネルギー高官が関与したとされる総額1億ドルの不正取引に関連して少なくとも7人を訴追。これを受け政府は12日、ハルシチェンコ司法相(前エネルギー相)の職務を停止したと明らかにしていた。
ハルシチェンコ氏は当局が公表した7人には含まれていないが、同氏の元顧問は7人のうちの1人として特定されている。
ハルシチェンコ氏は12日、フェイスブックへの投稿で捜査の詳細には触れなかったものの、自身の職務停止について「適切なシナリオ」として受け入れる姿勢を表明。同時に、自身の潔白を主張していく考えを示した。
汚職撲滅に向けた進展は欧州連合(EU)加盟を目指すウクライナにとって中心的な課題だ。
EUのカラス外交安全保障上級代表(外相)は汚職疑惑について「極めて遺憾だ」とした上で、ウクライナ当局は「非常に強い対応を取っている」と述べた。
エネルギー部門における汚職疑惑は、ロシアによるインフラへの大規模攻撃で冬を前に日常的に停電に見舞われているウクライナ国民の間で特に敏感な問題となっている。
当局が特定した7人には、ゼレンスキー氏の元ビジネスパートナーで実業家のティムール・ミンディッチ氏も含まれる。ミンディッチ氏はテレビスタジオ「クバルタル95」の共同所有者。同スタジオはゼレンスキー氏が政界入りする前にコメディアンとして名声を博すきっかけとなった人気コメディ番組を制作していた。ミンディッチ氏はコメント要請に応じていない。





