焦点:12月の米利下げに疑問符、市場は依然期待も見通し複雑に
 
        	米連邦準備理事会(FRB)が28─29日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)では、データ不足、粘着的なインフレ、メンバー間の意見相違を背景に、追加利下げに向けた道筋は不明確となったが、市場関係者は今後のさらなる金融緩和に期待を寄せている。ニューヨーク証券取引所で29日撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
Lewis Krauskopf Davide Barbuscia
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が28─29日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)では、データ不足、粘着的なインフレ、メンバー間の意見相違を背景に、追加利下げに向けた道筋は不明確となったが、市場関係者は今後のさらなる金融緩和に期待を寄せている。
フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は0.25%引き下げられ、3.75─4.00%と決定。利下げは前回9月に続き、2会合連続だ。パウエルFRB議長は12月の次回会合での利下げ見通しに疑問を呈し、市場を驚かせた。市場は利下げがほぼ確定と見込んでいたにもかかわらず、利下げは「既定路線ではない」と述べたのだ。
<データ不足が足かせ>
米政府機関の閉鎖はFRBが政策決定の根拠としてきた労働市場などの経済指標が入手できないことを意味し、政策当局者の意思決定を不透明にしている。
BNYの米州担当マクロストラテジスト、ジョン・ベリス氏はデータ不足により「6週間後のFRBの動向を予測するのは非常に難しくなるだろう」と述べた。
今から12月9─10日の会合までの間に「予想の確率に小さくない振れが生じる可能性があり、それが多少のボラティリティー(市場変動)を生み出す可能性があると思う」と語った。
29日の利下げ決定に対しては、ミラン理事が0.5%の利下げを主張した一方、カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁が金利据え置きを主張した。
<投資家は12月利下げに期待>
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントのポートフォリオ・ソリューションズ・グループ最高投資責任者、ジム・キャロン氏は、議長が12月利下げに不確実性をもたらしたことで、来年にさらなる疑念が生じる可能性があると述べた。
「市場はそれを聞いて『ちょっと待てよ』と思うだろう。現時点でもう1回利下げするかどうか議論しているのなら、2026年に3%になるという確信はどれほどあるだろうか?」と話す。
しかし、労働市場の減速は12月利下げを正当化する可能性が高いと指摘。「現在の全体的な軌道を変えるものとは思わない」と語った。
FRBが次回会合で利下げするとの期待は引き続き有効なようだ。LSEGの算出によると、29日の米金利先物市場で12月に0.25%の追加利下げを実施される確率は67.9%で、議長発言前の85%から低下したものの、依然として高い水準となっている。
市場は依然として、金利は来年末には3%前後になると予想。今回の会合前と変わっていない。
ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏は、12月の金融緩和をなお予想。「いずれ何らかのデータが出るだろうが、労働市場の継続的な弱体化が示されるのではないか」と述べた。
一方で懐疑論もある。
ビスポーク・インベストメント・グループはノートで「今回の会合は市場が織り込んでいるよりもはるかにタカ派的だ」とし、議長がFRB内の白熱した議論を繰り返し強調したことは「12月の利下げ確率をさらに大きく再評価する根拠となる」と付け加えた。
<株価は利下げ決定前すでに上昇>
パウエル議長の発言を受けて株価は変動。S&P500指数は金利決定発表前まで小幅に上昇していたものの、29日は横ばいで終了。追加緩和への期待から指数は同日にかけて4日連続で上昇していた。
マン・グループのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、マット・ロウ氏は「起きたばかりの出来事を踏まえると、株価は昨日よりも割高に見える」と口にした。
FRBは12月のバランスシート縮小終了も発表したが、市場の一部ではそれほど重大視されていない。
ハートフォード・ファンズの債券ストラテジスト、アマール・レガンティ氏は、バランスシートの縮小が極めて緩やかに進行していることから、量的引き締め(QT)の終了は市場全体にとってわずかなプラスにしかならないと述べた。
もしFRBがQT終了メッセージと合わせて金利見通しをよりハト派的にしていたら「リスクオンのセンチメントは間違いなくはるかに強まっていただろうが、そうはならなかった」と語った。
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