台湾外交部長、米国との関係は「非常に安定」 米中首脳会談控え

　台湾の林佳竜外交部長（外相に相当、写真）は２８日、今週の米中首脳会談を控え、トランプ米大統領が台湾を「見捨てる」ことを心配していないと述べた。昨年７月、台北で撮影（２０２５年　ロイター/Ann Wang）

[台北 ２８日 ロイター] - 台湾の林佳竜外交部長（外相に相当）は２８日、今週の米中首脳会談を控え、トランプ米大統領が台湾を「見捨てる」ことを心配していないと述べた。

中国の習近平国家主席との会談でトランプ氏が台湾を見捨てることを心配するかと記者団に問われ「いや、台米関係は非常に安定しているから」と回答。「安全保障、貿易、ビジネス、その他の分野を問わず、緊密な協力関係がある」と語った。

台湾が参加する数少ない国際グループの一つであるアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）の台湾代表を務める林信義・元経済部長（経済相）は、韓国への出発前に空港で、首脳会議は他の参加メンバーとの「対等な交流」の良い機会だと述べた。

一方、中国重慶市の警察は２８日、台湾与党・民進党の沈伯洋・立法委員（国会議員）を「分離主義」活動に関与したとして捜査を開始したと発表した。

沈氏は交流サイト（ＳＮＳ）「スレッズ」を通じて反応。「それは問題ではない。いずれにせよ、台湾の人々は恐れていない」と投稿した。

中国の法制度は台湾を管轄していないため、この動きはほとんど象徴的なものとなる。