ビル・ゲイツ氏、気候変動戦略の転換求める ＣＯＰ３０控え

　１０月２８日　米マイクロソフト創業者で慈善活動家のビル・ゲイツ氏（写真）は２８日、ブラジルで開かれる国連気候変動枠組み条約第３０回締約国会議（ＣＯＰ３０）を前に、異常気象に順応し、気温の抑制目標よりも健康状態の改善に焦点を当てるよう世界の指導者らに呼びかけた。写真は９月２４日、ニューヨーク市マンハッタンで撮影（２０２５年　ロイター／Caitlin Ochs）

Sharon Kimathi

[ロンドン ２８日 ロイター] - 米マイクロソフト創業者で慈善活動家のビル・ゲイツ氏は２８日、ブラジルで開かれる国連気候変動枠組み条約第３０回締約国会議（ＣＯＰ３０）を前に、異常気象に順応し、気温の抑制目標よりも健康状態の改善に焦点を当てるよう世界の指導者らに呼びかけた。

ＣＯＰ３０は１１月１０日から２１日まで、ブラジル・アマゾン下流域の港湾都市ベレンで開催される。

ゲイツ氏は個人ブログで、気候変動は深刻ではあるが、「文明を終わらせるものではない」と投稿。気温を最良の指標とするよりも、健康や繁栄を強化することによって気候耐性を高める方がより効果的だと述べた。

エネルギーへのアクセス、ヘルスケア、農業の強靭性への投資を通じて、特に脆弱な地域における人間の福祉を向上させることに重点を移すよう呼びかけた。

これらの分野は気温目標よりも公平な利益をもたらすものであり、ＣＯＰ３０で議論される気候戦略の中心となるべきだと主張した。