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アイルランド大統領選、独立系左派のコノリー氏が圧勝

2025年10月27日(月)10時57分

10月25日のアイルランド大統領選は独立系左派のベテラン議員キャサリン・コノリー氏(68)が圧勝し、中道右派連立政権にとって打撃となった。ダブリンで撮影(2025年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)

Padraic Halpin

[ダブリン 25日 ロイター] - 25日のアイルランド大統領選は独立系左派のベテラン議員キャサリン・コノリー氏(68)が圧勝し、中道右派連立政権にとって打撃となった。コノリー氏の得票率が63.4%に達した一方、対立候補の元閣僚ヘザー・ハンフリーズ氏は29.5%にとどまった。

欧州連合(EU)支持が圧倒的なアイルランドで、コノリー氏は長年EU批判を続けており左派野党の支持を受けていたが知名度は当初低かった。独立候補として出馬し、選挙戦が進むにつれて勢いを増して若年層の支持を集めた。

コノリー氏は演説で「私は必要な時に耳を傾け、熟考し、発言する大統領になる。全ての人を大切にする新しい共和国をいっしょに築いていける」と語った。

コノリー氏は2016年に初当選して以来、下院副議長を務めた経験もあり、議会内で有数の親パレスチナ派の1人として知られている。

コノリー氏の主張はEUの軍事支出拡大計画に対する批判からガザ紛争を巡る米国・英国・フランスの立場に対する不信感に至るまで、支持する政党や現職のヒギンズ大統領よりもはるかに左寄りだ。

アイルランドの大統領は主に象徴的な存在で、法律の合憲性を問う権限はあるもののほとんど行使されていない。他方で国際舞台で発言したり、外国の元首を迎えたりすることがある。

ロイター
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