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英10月PMI、サービス・製造とも改善 新規受注回復

2025年10月24日(金)18時33分

 S&Pグローバルが発表した英国の10月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.1で9月の50.1から上昇した。写真は通りの様子。2018年1月、ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Dylan Martinez)

[ロンドン 24日 ロイター] - S&Pグローバルが発表した英国の10月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.1で9月の50.1から上昇した。製造業が持ち直し、インフレ圧力が緩和した。ただ11月の予算案を控えて企業は慎重姿勢を崩していない。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は50.6だった。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、「10月速報値は、9月を底に景況感が改善し始めたと期待させる」と述べた。

企業の信頼感と新規受注が過去1年で2番目の高水準となった。雇用は5月以来の穏やかな減少にとどまった。

ウィリアムソン氏によると、10月の調査結果は、四半期成長率はわずか0.1%であることを示唆する。「予算案を前に、企業は支出、投資、雇用に関して明らかに慎重な姿勢を見せている」と述べた。

サービスPMIは50.8から51.1に上昇し2カ月ぶりの高水準。

製造業PMIは、トランプ関税の影響で輸出が減少したにもかかわらず、46.2から49.6に改善し12カ月ぶりの高水準となった。

サイバー攻撃を受けた自動車メーカーJLRで生産が徐々に再開されたことも支援した。

サービス、製造業の投入コストは2024年11月以来の穏やかな上昇。販売価格も6月以来の穏やかな上昇だった。

ロイター
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