対米協議決裂なら自国市場への不当アクセス認めず=カナダ首相
10月23日、カナダのカーニー首相(写真)は記者団に対し、米国との貿易協議が最終的に決裂した場合、米国による自国市場への不当なアクセスは認めないとの認識を示した。写真は同日、オンタリオ州コーティスで撮影(2025年 ロイター/Carlos Osorio)
[オタワ 23日 ロイター] - カナダのカーニー首相は23日、記者団に対し、米国との貿易協議が最終的に決裂した場合、米国による自国市場への不当なアクセスは認めないとの認識を示した。
トランプ米大統領は今年初め、カナダからの鉄・アルミニウムと自動車への関税を課すと表明し、カナダ政府も同様の措置を取った。両国は数週間にわたり、鉄・アルミ部門での合意に向けた協議を行っている。
来年には、貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の見直しが迫っている。
カーニー氏は貿易協議と協定見直しの両方に言及し、「最終的に前進することができなければ、われわれの労働者を守るために必要な手だてを講じるつもりだ」と強調した。
また、「もし米側のカナダ市場へのアクセスが、われわれの米市場へのアクセスと比べて不適切だった場合、要件を変更するが、今はそうではない」と指摘した。詳細は明らかにしなかった。
カーニー氏は21日、鉄・アルミを巡り近く対米合意すると報じられたことを受け、「過大評価はしない」と慎重姿勢を示していた。





