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台湾、米国との軍事協力を段階的拡大へ 相互訪問・演習視察推進

2025年10月22日(水)19時53分

台湾国防部(国防省)は22日、米国は重要な戦略的パートナーと位置付け、地域の平和と安定を維持するため、相互訪問や軍事演習の視察などの協力を一段と深める方針を示した。米国製戦車の台湾での演習、7月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

[台北 22日 ロイター] - 台湾国防部(国防省)は22日、米国は重要な戦略的パートナーと位置付け、地域の平和と安定を維持するため、相互訪問や軍事演習の視察などの協力を一段と深める方針を示した。

立法院(議会)への報告書で「わが軍は引き続き米国の連絡チャネルを強化し、防衛・安全保障に関する多分野・多層的な戦略的協力を推進する」と表明した。「今後、協力を段階的に拡大・深化させる方針だ」と述べた。

協力分野には高官級の戦略・安全保障対話、相互訪問、演習視察、作戦上の課題に関する協議などが含まる。これらはいずれも「台湾海峡の平和と安定を共同で維持するため」としている。

中国が「合同戦闘即応パトロール」を実施するなど、「常態化した」嫌がらせ行為を続けていると指摘した。「これらの措置は、われわれに対して心理的圧力や戦術的抑止を加え、防衛能力を消耗させ、第三者の介入を阻止する能力を誇示することを目的としており、地域の安全保障に深刻な課題をもたらしている」とした。

また「情報資源や技術を共有するための国際的な交流・協力の枠組み」を活用していると説明した。これにより、中国軍の活動に関する主要な警戒指標をより適切に追跡し、将来の行動方針を分析することで、「迅速な対応と奇襲の未然防止に向けた早期警戒が可能になる」と述べた。

ロイター
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