米上院議員、トランプ政権のベネズエラ船攻撃を批判 決議案提出
米上院の民主・共和党議員は17日、ベネズエラに対する軍事行動を議会の承認なしに行わないよう義務づける新たな戦争権限決議案を提出した。トランプ大統領、2月撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)
Patricia Zengerle
[ワシントン 17日 ロイター] - 米上院の民主・共和党議員は17日、ベネズエラに対する軍事行動を議会の承認なしに行わないよう義務づける新たな戦争権限決議案を提出した。
トランプ政権は麻薬密輸対策の一環として、これまでに少なくとも5回、ベネズエラ沖で船舶を攻撃。少なくとも27人が死亡している。
決議案は民主党のティム・ケイン議員、アダム・シフ議員、共和党のランド・ポール議員が提出した。
ケイン氏は、短期的な攻撃を除けば、戦争は大統領ではなく議会が承認することが憲法で定められていると主張。
トランプ政権による南カリブ海での作戦は数週間にわたって続いており、トランプ氏はベネズエラに対する地上攻撃の可能性も示唆。15日にはベネズエラでの秘密作戦の実施を中央情報局(CIA)に承認したことを明らかにした。
ケイン氏は記者団に「こうした行動に対する議会の承認がないことは明らかだ」と述べた。
上院は先週、同様の決議案を賛成48、反対51の僅差で否決した。共和党議員2人が賛成に回った一方、民主党議員1人が反対に回った。
ケイン氏は、今回の採決では、さらに数人の共和党議員の支持を得ることを期待していると述べた。





