シカゴ近郊で州兵のパトロール開始、2州で派遣巡り審理へ

米中西部イリノイ州シカゴ近郊の連邦移民・関税執行局（ＩＣＥ）施設で９日、トランプ大統領が派遣した州兵によるパトロールが始まった。写真はホワイトハウス近くを歩く州兵たち。８月撮影（２０２５年　ロイター/Al Drago）

［シカゴ　９日　ロイター］ - 米中西部イリノイ州シカゴ近郊の連邦移民・関税執行局（ＩＣＥ）施設で９日、トランプ大統領が派遣した州兵によるパトロールが始まった。同州の裁判所は、州兵派遣に反対する民主党州知事らの訴えに関する審理を行い、派遣を一時停止するかどうかの判断を下す見通し。

トランプ政権は、テキサス州から約２００人、イリノイ州から約３００人の州兵をシカゴ地域に派遣した。

カリフォルニア州の裁判所でも、西部オレゴン州ポートランドへの州兵派遣差し止めを命じた地裁の判断を巡り審理が行われる。

米２４州の連合は８日、ポートランドへの州兵派遣に反対するオレゴン州およびカリフォルニア州での訴訟を支持する意見書を提出した。

トランプ政権はこれまでに、シカゴ、ポートランドに加え、ロサンゼルスや首都ワシントンへの州兵派遣に絡み、計４件の訴訟に直面している。