トランプ氏、カナダ首相と会談 関税協議「公正に対応」

トランプ米大統領は7日、通商協議のためにワシントンを訪問しているカナダのカーニー首相との会談に先立ち、関税を巡る交渉でカナダを公正に扱うと述べた。同日撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[ワシントン 7日 ロイター] - トランプ米大統領は7日、通商協議のためにワシントンを訪問しているカナダのカーニー首相との会談に先立ち、関税を巡る交渉でカナダを公正に扱うと述べた。
トランプ氏は大統領執務室で記者団に対し「米国は各国を公正に扱う。特にカナダを公正に扱う」とし、「カナダは満足するだろう」と述べた。同時に、米国は貿易で損をさせられているとの不満を改めて示し、一部のカナダ産品に対する関税措置を引き続き進めていく考えを示した。
トランプ氏はまた、カナダと次世代ミサイル防衛システム「ゴールデン・ドーム」で協力することで合意したと表明。これに対しカーニー首相は「(カナダと米国は)競合する分野もあり、そうした分野では合意をまとめなくてはならない。一方、共にあることで強くなれる分野も多い。われわれはそうした分野に注力している」と述べた。
カーニー氏は3月に首相に就任。カナダの輸出の75%は米国向けとなっているため、カナダ経済は米国の通商政策の影響を受けやすい。トランプ政権の鉄鋼や自動車などに対する関税措置でカナダ経済はすでに打撃を受けており、対応を求める圧力が国内で高まる中、今回のワシントン訪問は過去5カ月で2回目となる。