スイス、米国の関税引き下げへ航空機輸入を検討=航空会社CEO

スイス・インターナショナル・エアラインズのイェンス・フェーリンガー最高経営責任者(CEO)は13日、トランプ米政権がスイスからの輸入品に課した39%の関税を引き下げるための協議で米国製航空機の輸入が検討されていると明らかにした。資料写真、2023年1月(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
[チューリヒ 13日 ロイター] - スイス・インターナショナル・エアラインズのイェンス・フェーリンガー最高経営責任者(CEO)は13日、トランプ米政権がスイスからの輸入品に課した39%の関税を引き下げるための協議で米国製航空機の輸入が検討されていると明らかにした。
スイスの当局者と財界指導者は、トランプ関税を引き下げるために米側を説得する計画の策定を試みている。
関税を回避するための最後の働きかけとして米首都ワシントンを先週訪問したスイス政府高官に同行した財界幹部には、フェーリンガー氏も含まれていた。スイス・インターナショナル・エアラインズは、ドイツのルフトハンザ航空の傘下にある。
スイス紙ターゲス・アンザイガーの報道によると、フェーリンガー氏は米国の対スイス貿易赤字を削減する手段として、ルフトハンザがスイス経由で米ボーイング製の航空機を追加購入することをスイスの当局者に提案した。
この報道についてスイス・インターナショナル・エアラインズは、通商交渉には航空機の輸入条件が含まれていることを認めつつ、こうした検討や交渉についての発表は関連する政府機関の責任になると指摘した。
スイスの通商交渉に詳しい情報筋は、航空機輸入の提案はあるものの、具体的な内容は詰められていないと話した。
スイス経済省は、この件に関するコメント要請に応じなかった。