豪中銀、経済成長率予測を下方修正 今年は1.7%へ

8月12日 オーストラリア準備銀行(中央銀行)は12日、生産性の見通しを引き下げる中、経済成長率予測を下方修正した。写真は3月24日、メルボルンで撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[シドニー 12日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は12日、生産性の見通しを引き下げる中、経済成長率予測を下方修正した。
一方、コアインフレ率鈍化と失業率安定の見通しは維持した。
四半期ごとの金融政策に関する声明で、生産性伸び率の長期予測を1%から0.7%に引き下げた。
この結果、個人消費と所得の伸び鈍化を通じて、2027年末までの経済成長は弱まることになる。経済の潜在的なスピードの限界は、従来は2.25%、10年前は2.5%だったが、現在は2.0%にとどまると見られている。25年については5月時点の2.1%から1.7%に下方修正された。
中銀は「予想を下回る25年初頭の公的需要の伸びが年内に埋め合わせされることはないと見込まれる中、25年のGDP(国内総生産)成長率は5月時点よりも緩やかになると予想される」と述べた。
明るい分野は住宅建設で、価格上昇、借入コストの低下、規制緩和により住宅建設が増加した。
一方、インフレと労働市場については予測を据え置き。総需要と総供給の両方が下方修正されたため。4─6月期に2.1%だった総合消費者物価指数(CPI)は、来年半ばまでに3.1%のピークに達し、27年末には2.5%まで軟化する見込み。
基調インフレ率(中銀が注視しているトリム平均)は10─12月期までに2.6%に鈍化し、27年末までこの前後で推移する見通し。
6月に約4年ぶりの高水準となる4.3%を記録した失業率は、27年末までこの水準で推移すると見られている。
新たな予測は、今後1年間の累計緩和幅を80ベーシスポイント(3.1─2.85%の間の政策金利)と想定した市場価格に基づいており、5月に想定された3.2%のターミナルレート(政策金利の最終到達点)より若干低くなった。