ミャンマー、米との関係再構築へ ワシントンのロビー会社と契約

ワシントンのロビー会社「DCIグループ」が、軍事政権に長年支配されてきたミャンマーと米国との関係再構築を支援するため、ミャンマー情報省と年300万ドル相当の契約を結んだ。写真はミンアウンフライン国軍最高司令官。ミャンマーのネピドーで2021年3月撮影(2025年 ロイター)
David Brunnstrom
[ワシントン 7日 ロイター] - ワシントンのロビー会社「DCIグループ」が、軍事政権に長年支配されてきたミャンマーと米国との関係再構築を支援するため、ミャンマー情報省と年300万ドル相当の契約を結んだ。
米国の外国代理人登録法(FARA)に基づき提出された文書によると、契約締結は7月31日付。ミャンマー国軍は同日、2021年のクーデター以降発令していた非常事態宣言を解除、文民が主導する暫定政府に権力を移譲した。
ミャンマー軍事政権はかつて、米国での代理人としてイスラエル系カナダ人のロビイストと契約していたが、米国による制裁のため報酬が支払われないことを理由にロビイストは活動を停止した。
ロイターは、制裁がミャンマーとDCIグループの契約に影響を与えるかどうか問い合わせたが、米財務省、DCIグループ、米国務省、ミャンマーの在ワシントン大使館から現時点で返答はない。
軍政トップだったミンアウンフライン国軍最高司令官は、トランプ米政権との関係強化に意欲。トランプ氏が今月、ミャンマーの米国向け輸出品に新たな関税を課すと脅した際にも、ミンアウンフライン氏はトランプ氏の「強力なリーダーシップ」を賞賛した。