米韓両軍が18日から大規模演習、一部は9月に分散

韓国軍は7日、18日から米軍との大規模な合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(自由の盾)」を実施すると発表した。 7日の記者会見で(2025年 ロイター)
Jack Kim
[ソウル 7日 ロイター] - 韓国軍は7日、18日から米軍との大規模な合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(自由の盾)」を実施すると発表した。
韓国軍合同参謀本部の報道官によると、定例の合同演習は11日間の日程で行われ、昨年と同様の規模になるが、今年は40の訓練のうち半分を9月に変更する。日程を分散させるのは異常気象などが理由だとし、政治的要因による決定との見方を否定した。
今年の訓練では北朝鮮の核脅威の高まりのほか、ウクライナや中東での紛争を踏まえ、現代戦で使用される最先端技術への対応がテーマになるという。
報道官は、演習には北朝鮮によるミサイル発射を想定したシナリオが含まれるものの、北朝鮮の核実験は対象にしていないと述べた。
李在明大統領率いる韓国の新政権は、北朝鮮との緊張した関係を改善し、南北対話を再開させることを目指している。
聯合ニュースによると、韓国統一省の高官は7日、一部訓練の延期は北朝鮮との緊張緩和が狙いだと述べた。
アナリストは北朝鮮の反応に懐疑的な見方を示している。
韓国のシンクタンク、世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)副所長は「北朝鮮は今回の調整には全く満足しないだろう。北朝鮮が望んでいるのは米国との演習の中止で、わずかな日程調整ではない」と述べた。