ウォール街トレーダー、今年のボーナス10─ 30%増の見通し

報酬コンサルタント会社ジョンソン・アソシエイツの四半期報告書によると、ウォール街の株式・債券トレーダーは今年のボーナスが10─30%増加すると見込まれる。写真はウォール街の標識。 2021年11月、ニューヨークで撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
Tatiana Bautzer
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 報酬コンサルタント会社ジョンソン・アソシエイツの四半期報告書によると、ウォール街の株式・債券トレーダーは今年のボーナスが10─30%増加すると見込まれる。市場の混乱が恩恵となった格好だ。
創業者のアラン・ジョンソン氏は「関税を巡る不確実性と混乱が、ボラティリティーを高め、トレーダーに有利に働いた」と分析した。
報告書によると、金融業界の他の分野の従業員の待遇はそれほど良くなく、報酬は横ばい、もしくは若干の増加にとどまると予想される。
市場の回復と顧客資金の流入に支えられ、ウェルスマネジメントおよびヘッジファンドの幹部は2025年に最大5%のボーナス増加が見込まれ、資産運用担当者は2─7.5%増となる見通し。
ジョンソン氏は「予測不可能な米政府の政策による最悪の影響の一部は、市場の回復に伴い薄れてきた」と指摘。25年は米国の新たな輸入関税政策が発表された際に懸念された悪い見通しから改善し、報酬面で「通常の」年となると述べた。