インド反発、ロ産原油購入巡る欧米の批判は「不当かつ不合理」

インド外務省報道官は、米国と欧州連合(EU)がロシア産原油の購入を巡りインドを「標的」にするのは「不当かつ不合理」と表明した。4月25日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[4日 ロイター] - インド外務省報道官は4日、米国と欧州連合(EU)がロシア産原油の購入を巡りインドを「標的」にするのは「不当かつ不合理」と表明した。
同報道官は、インドがロシア産原油の輸入を開始したのは、ロシアによるウクライナ侵攻開始後に従来の供給が欧州に流れたことが要因と指摘。さらに、米国は当初、世界エネルギー市場の安定強化に向け、インドによるロシア産原油輸入を奨励していたという認識を示した。
また、米国によるインド輸入品に対する関税引き上げについて、インドは「国益と経済安全保障を守るために必要なあらゆる措置を講じる」と言明した。
トランプ米大統領はこの日、インドによるロシア産原油の購入を改めて非難し、インドに対する関税を「大幅に引き上げる」と警告した。