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ユーロ圏投資家心理、8月は大幅悪化、米欧通商合意に失望感

2025年08月04日(月)18時45分

 調査会社センティックスが4日発表した8月のユーロ圏投資家センチメント指数は予想外に急落した。写真はユーロ紙幣。2019年5月、クロアチアのザグレブで撮影(2025年 ロイター/Antonio Bronic)

[ベルリン 4日 ロイター] - 調査会社センティックスが4日発表した8月のユーロ圏投資家センチメント指数は予想外に急落した。

欧州連合(EU)と米国の新たな通商合意に投資家が失望感を抱いている兆候が示された。

前月の4.5からマイナス3.7に低下し、3カ月続いた上昇がストップした。ロイターの集計したアナリスト予想は8.0への上昇だった。

センティックスのマネジングディレクター、マンフレート・ヒュブナー氏は「関税合意はまさにムードキラーとなった」と述べた。

米国は先月末、EU製品の大半に15%の輸入関税を課す通商協定をEUと結んだ。

調査は通商合意成立後の7月31日から8月2日にかけて1050人の投資家を対象に実施。現状認識と期待感を示す指数も低下した。

現状指数は前月のマイナス7.3から8月はマイナス13.0に悪化。期待指数は11ポイント低下して6.0となった。

ヒュブナー氏は、ドイツの投資家心理も通商合意によって大きく冷え込んでおり、ドイツ政府が再考を迫られるだろうと述べた。

ドイツの投資家センチメント指数は7月のマイナス0.4から8月はマイナス12.8に低下し、3カ月続いた上昇に終止符を打った。

ロイター
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