独エンジニアリング受注、6月は前年比－5％ 関税巡る不透明感で

　ドイツ機械装置産業連盟（ＶＤＭＡ）が４日発表した６月のエンジニアリング受注は前年比５％減少した。写真はフランクフルトの金融街。２０２０年１０月、フランクフルトで撮影（２０２５年　ロイター/Kai Pfaffenbach）

[ベルリン ４日 ロイター] - ドイツ機械装置産業連盟（ＶＤＭＡ）が４日発表した６月のエンジニアリング受注は前年比５％減少した。

貿易摩擦を巡る不確実性を背景に国内受注・国外受注とも５％減少した。

ユーロ圏諸国からの受注は１６％急増したが、ユーロ圏外からの受注が１３％減少した。

４─６月の受注は２％減。米国と欧州連合（ＥＵ）の貿易摩擦が主因。

ＶＤＭＡのチーフエコノミスト、ヨハネス・ゲルナント氏は、先月末のＥＵと米国の通商合意について、現時点で影響を予測できないと述べた。

１─６月の受注は実質ベースで１％増。ユーロ圏諸国からの受注が増加した。同氏は「ビジネスの拠点としての欧州の地位が向上していることを示す明るいサインだろう」と述べた。