マレーシアの医薬品・半導体製品、米関税の対象外

マレーシアのザフルル投資貿易産業相は1日、米政府が8日から同国製品に19%の関税を課すが、医薬品・半導体製品については関税が免除されると述べた。イラストは7月23日作成(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
Danial Azhar Ashley Tang
[クアラルンプール 1日 ロイター] - マレーシアのザフルル投資貿易産業相は1日、米政府が8日から同国製品に19%の関税を課すが、医薬品・半導体製品については関税が免除されると述べた。
関税率は先月発表された25%から大幅に引き下げられた。今後も交渉を続け、数日中にも共同声明を発表するとしている。
米国はマレーシア産のカカオ、ゴム、パーム油についても関税を免除することに前向きな姿勢を示しているという。
投資貿易産業省は1日、関税率について、両国間の継続的な協議を経て決まったものであり、マレーシアの「譲れない一線」を越えるものではなく、主権を侵害するものでもないとの声明を発表した。
ザフルル氏はレアアース(希土類)の独占供給について米国などと合意した事実はないと発言。米国からそのような要請はなかったと語った。
また、米国が求めていたハラル製品認証の緩和、酒類・たばこ・自動車に対する物品税の撤廃、特定分野の外資出資制限の緩和は受け入れなかったと述べた。