ニュース速報
ワールド

印、ロシア産石油輸入継続へ トランプ氏の警告にもかかわらず=政府筋

2025年08月04日(月)07時31分

インドはトランプ米大統領の警告にもかかわらず、ロシアからの石油購入を続けると、インド政府関係者2人が8月2日、ロイターに語った。写真はロシア・タタールスタン共和国のアルメチェフスク郊外にある原油生産施設。7月14日撮影(2025年 ロイター)

Shivam Patel Chandni Shah

[ニューデリー 2日 ロイター] - インドはトランプ米大統領の警告にもかかわらず、ロシアからの石油購入を続けると、インド政府関係者2人が2日、ロイターに語った。

トランプ氏は先月末、インドからの輸入品に対する25%の関税に加え、ロシア製の武器と石油の購入に対しペナルティーを科すと警告した。1日には記者団に対し、インドがロシアからの石油購入を停止すると聞いたと語った。

しかし、関係者はすぐに変更はないとし、「これらは長期の石油契約だ。一夜にして購入を停止するのはそう簡単ではない」と述べた。

また、西側諸国によるロシア石油部門への規制にもかかわらず、原油価格はインドのロシア産石油輸入によって抑制され、高騰を回避できていると正当化した。

関係者によると、イランやベネズエラの原油とは異なり、ロシア産原油は直接的な制裁の対象ではなく、インドは欧州連合(EU)が定めた現在の価格上限を下回る価格で購入しているという。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)も2日、匿名のインド政府高官2人の話として、同国政府の方針に変更はないと伝えた。

インド政府当局は、石油購入方針に関する公式コメントを求めるロイターの要請に応じなかった。

しかし、外務省のジャイスワル報道官は1日の定例記者会見で、インドはロシアと「安定した長年のパートナーシップ」を築いていると述べている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

スイス政府、39%の米関税回避へ大わらわ 4日に緊

ワールド

中国、ブラジルのコーヒー業者に輸出承認 米に代わる

ワールド

韓国「米と書面での合意ない」、さらなる関税・非関税

ワールド

トランプ米大統領、新たな労働統計局長発表へ 3─4
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザベス女王の「表情の違い」が大きな話題に
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    オーランド・ブルームの「血液浄化」報告が物議...マ…
  • 5
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 6
    ハムストリングスは「体重」を求めていた...神が「脚…
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 9
    すでに日英は事実上の「同盟関係」にある...イギリス…
  • 10
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 5
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 6
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 7
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 8
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 9
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 10
    オーランド・ブルームの「血液浄化」報告が物議...マ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中