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スイス、米の関税引き上げ精査 「交渉による解決」目指す

2025年08月01日(金)17時36分

 8月1日、スイス政府は、米国がスイスに対する関税を39%に引き上げると発表したことを受け、状況を精査していると表明した。7月23日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ベルリン/ジュネーブ 1日 ロイター] - スイス政府は1日、米国がスイスに対する関税を39%に引き上げると発表したことを受け、状況を精査していると表明した。

連邦参事会(内閣)は「引き続き米当局と連絡を取る」とXに投稿。「今後も交渉による解決を目指す」と述べた。新たな状況を分析し、今後の対応を決定するとしている。

スイス政府は米国が当初31%の関税を課すと発表した際、「理解できない」と述べていた。米国は最大の輸出市場で、ケラーズッター財務やパルムラン経済相が訪米し、関税引き下げに向けた働きかけを進めてきた。

医薬品大手のロシュなど、スイス企業も対米投資を発表している。

関係筋によると、両国は7月初旬に技術レベルの協定について暫定的な枠組みをまとめ、トランプ大統領の署名を待っていた。

スイスは昨年、米国に約650億スイスフラン(800億ドル)相当の商品を輸出。総輸出額の約6分の1に当たる。

スイス政府の統計によると、対米貿易総額は919億フランで、貿易総額の約12.7%。昨年のスイスの対米貿易黒字は約387億フランだった。

ロイター
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