インドネシア6月輸出、米国向け急増し予想上回る 7月CPIは加速
8月1日、インドネシアの統計局が発表した6月の貿易統計によると、輸出は予想を上回る伸びとなった。写真は、インドネシア・ジャカルタのタンジュンプリオク港で船からトラックに荷揚げされるコンテナ。2月撮影(2025年 ロイター/Willy Kurniawan)
Gayatri Suroyo Stefanno Sulaiman
[ジャカルタ 1日 ロイター] - インドネシアの統計局が1日発表した6月の貿易統計によると、輸出は予想を上回る伸びとなった。7月の消費者物価指数(CPI)は上昇率が加速した。
6月の輸出は前年比11.29%増の234億4000万ドル。前月から予想以上に伸びが加速した。5月は9.68%増。ロイターがまとめたエコノミストの予想は10.41%増だった。
米関税の猶予期間終了を前に駆け込み輸出が増えた。対米輸出(石油・ガスを除く)は33.5%増加。
品目別ではパーム油が15.1%増加したほか、宝飾品も前年同月の2倍以上となった。
輸入は4.28%増の193億3000万ドル。エコノミスト予想の6.5%増を下回った。
貿易収支は41億1000万ドルの黒字。黒字幅は5月の43億ドルから若干縮小したがエコノミスト予想の34億5000万ドルを上回った。
7月のCPIは前年比2.37%上昇で前月から加速し、アナリスト予想(2.25%上昇)を上回った。コメや野菜などの食品価格や光熱費、教育費が上昇した。
政府が価格を管理する品目や食品を除いたコアインフレ率は前年比で2.32%で、アナリスト予想(2.37%)を下回った。
総合指数、コア指数ともに中央銀行の目標レンジ(1.5─3.5%)内に収まった。バンク・ペルマタのエコノミストは、米関税がインドネシアの対外収支に影響を及ぼすだろうが経常赤字は管理可能と予想。インドネシア中央銀行が年内に最大0.5%利下げするとみている。





