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マレーシア製品への新たな米関税率、8月1日発表=首相

2025年07月31日(木)18時13分

 7月31日、マレーシアのアンワル首相は、トランプ米大統領と電話会談を行い、マレーシア製品に対する米国の新たな関税率が8月1日に発表されることになったと明らかにした。クアラルンプールで9日撮影(2025年 ロイター/Hasnoor Hussain)

Danial Azhar Ashley Tang

[クアラルンプール 31日 ロイター] - マレーシアのアンワル首相は31日、トランプ米大統領と電話会談を行い、マレーシア製品に対する米国の新たな関税率が8月1日に発表されることになったと明らかにした。

マレーシアは8月1日までに米国との合意が成立しなければ、対米輸出に25%の関税が課されることになっていた。

アンワル氏は議会での演説で、トランプ氏と「自由貿易の精神と原則に沿って」関税について協議したと述べた。「私が説明した結果、トランプ氏はマレーシアに課されている関税率を見直すことを決定した。8月1日に発表される予定だ」と語った。詳細については言及しなかった。

また、トランプ氏が10月にマレーシアで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)の会議に出席することを確認したとも述べた。

<5カ年計画>

アンワル氏は演説で新たな5カ年経済計画について説明した。2026─30年の年間国内総生産(GDP)成長率目標を4.5─5.5%に設定した。計画終了時までに財政赤字をGDPの3%未満に抑える方針だ。輸出は年間5.8%増、インフレ率は平均2─3%を目指す。

マレーシアはこの計画に総額6110億リンギ(1437億6000万ドル)を投じる予定だ。このうち4300億リンギは政府の資金から、残りは政府系企業や民間部門から支出される。

アンワル氏は「今後5年間はマレーシアが高所得国へと移行するだけでなく、国民に質の高い生活を提供する上でも重要な時期となる」と語った。

ロイター
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