印中外相が北京で会談、関係改善や貿易障壁削減巡り協議

インドのジャイシャンカル外相は14日、中国・北京で王毅外相と会談した。写真は11日撮影の王外相(2025年 ロイター/MANDEL NGAN/Pool via REUTERS)
[北京/ニューデリー 14日 ロイター] - インドのジャイシャンカル外相は14日、中国・北京で王毅外相と会談した。両国の国境近辺で2022年に起きた武力衝突後初めての訪中となる。
ジャイシャンカル外相は王氏に対し、両国関係の正常化に向けて国境沿いの摩擦を解消し、軍隊を後退させ、「制約的な貿易措置」を回避しなければならないと指摘。「緊張緩和を含め、国境に関連する他の側面にも対処することが今われわれの責務だ」と語った。
さらに、相互に利益のある協力の促進に向けて、貿易障壁の削減も重要と強調した。同時に、過去9カ月間で関係正常化に向け良好な進展が見られたとの認識も示した。
中国外務省の発表によると、王氏は「中国とインドは互いに疑うのではなく信頼し合い、競争するのではなく協力し合わなければならない」と述べた。
ジャイシャンカル氏は、上海協力機構(SCO)の外相会議に出席するため中国を訪問中。新華社によると、中国の韓正副主席とも会談。韓氏はジャイシャンカル氏に対し、両国が実務面での協力を着実に進め、互いの懸念を尊重すべきと伝えた。