ロシア、武器輸出の拡大必要 市場での地位強化へ=大統領

5月23日、ロシアのプーチン大統領は、武器の輸出を増やすことで世界の武器市場におけるロシアの地位を強化する必要があるという認識を示した。同日、モスクワで代表撮影(2025年 ロイター/Alexander Kazakov)
[モスクワ 23日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は23日、武器の輸出を増やすことで世界の武器市場におけるロシアの地位を強化する必要があるという認識を示した。テレビ演説で述べた。
ロシアの軍事施設が潜在能力を高めるにはさらなる国家支援が必要だとも指摘した。
ロシアの防衛産業は2022年2月のロシア軍によるウクライナ侵攻以降、ウクライナでの作戦を支援するため、国内の軍事生産に集中してきた。
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、ウクライナ紛争を巡る国際制裁と国内での武器需要増加により、ロシアの武器輸出が世界市場に占める割合は20─24年に7.8%とそれ以前の4年間の21%から大きく落ち込んだ。
プーチン氏はまた、人工知能(AI)を活用した兵器についても言及。「世界の武器市場の未来はそうした技術にかかっている。ここでは激しい競争が繰り広げられるだろう。すでに始まっており、われわれはそれに備えなければならない」と語った。