ブラジル小売売上高、3月は前月比＋0.8％ 統計開始以来最高

[サンパウロ １５日 ロイター] - ブラジル地理統計院（ＩＢＧＥ）が１５日発表した３月の小売売上高は前月比０．８％増加し、２０００年の統計開始以来最高となった。３カ月連続のプラスとなったが、金融引き締めの中、ロイターのエコノミスト予想（１．０％増）は下回った

調査対象８部門中、より比重の高い医薬品、ハイパーマーケットとスーパーマーケットなど６部門で増加した。

前年比では１．０％減少。予想は０．５％減だった。

ＩＢＧＥの調査責任者クリスティアノ・サントス氏は「最も際立っているのは、部門間で成長が分散した構図だ」と述べた。

インターのシニアエコノミスト、アンドレ・バレリオ氏はノートで、３月のデータは第１・四半期が小売部門にとって回復期だったことを示していると指摘。「ただ、金融環境の厳しさと長期的な金融引き締め見通し、食品インフレによる家計の可処分所得への圧迫を考慮すると、年内は調整トレンドに戻るとみている」と述べた。

ブラジル中央銀行は７日の金融政策委員会（ＣＯＰＯＭ）で、インフレの高止まりを理由に政策金利を１９年ぶり高水準の１４．７５％に引き上げた。