イラン、マネロン「ブラックリスト」解除へ一歩 国際条約承認

5月14日、イランの最高調停機関が、国際的な組織犯罪の防止に関する条約を承認したと、国営メディアが報じた。テヘランで2023年2月撮影(2025年 ロイター/Majid Asgaripour/WANA)
[ドバイ 14日 ロイター] - イランの最高調停機関が、国際的な組織犯罪の防止に関する条約を承認したと、国営メディアが14日に報じた。マネーロンダリングやテロ資金の取り締まりが不十分な「ブラックリスト」指定解除への一歩となり、通商や投資の機会拡大に向けた取り組みが進む可能性がある。
イランはパリに本部を置く金融活動作業部会(FATF)のブラックリストに2020年から掲載。金融市場からの孤立を深めている。
国営メディアによると、公益判別評議会はパレルモ条約を承認。今後の会議でテロ資金供与対策(CFT)への参加を検討するという。
外国企業は、イランが投資家を誘致したいのであればFATFの規則を順守することが不可欠としているが、イラン当局は穏健派と強硬派の間で意見が分かれている。
公益判別評議会とは、議会と、最高指導者ハメネイ師が監督する聖職者と法学者で構成される護憲評議会との間の対立を調停する機関。