英小売業にサイバー攻撃、米同業が「次の標的」に グーグル警告

5月14日、 アルファベット傘下グーグルは英国の小売業者をまひさせたハッカーが、米国の同様の企業に目を向けていると指摘した。写真は同社のロゴ。13日に撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Raphael Satter
[ワシントン 14日 ロイター] - アルファベット傘下グーグルは14日、英国の小売業者をまひさせたハッカーが、米国の同様の企業に目を向けていると指摘した。
グーグルのサイバーセキュリティー部門でアナリストを務めるジョン・ハルトクイスト氏は「米国の小売業者は注意が必要だ。犯人は攻撃的、独創的で、成熟したセキュリティープログラムを回避することに長けている」と警鐘を鳴らした。
同氏によると、犯人は「スキャッタード・スパイダー」に関連するグループだという。スキャッタード・スパイダーとは、さまざまなレベルのハッカーが緩やかにつながるネットワークとされる。
英国を代表する老舗の大手小売企業M&Sは、非常に破壊的なサイバー攻撃を受け、4月25日以来オンライン業務が凍結されているが、スキャッタード・スパイダーの関与が疑われている。
ハルトクイスト氏は、スキャッタード・スパイダーとつながりのあるグループは一度に一つのセクターに集中する傾向にあり、もうしばらくは小売業をターゲットにする可能性が高いと述べた。