原油先物下落、米中関税合意受けた2週間ぶり高値から軟化

5月13日、序盤の原油先物市場は下落している。写真は2月、スペインのムスキスにある石油精製所で撮影(2025年 ロイター/Vincent West)
[13日 ロイター] - 13日序盤の原油先物市場は下落している。米国と中国が関税を一時的に削減することで合意し、両国の貿易戦争が終息に向かうとの楽観的な見方が広がったことから、前日は2週間ぶりの高値を付けていた。
米国と中国は12日、両国の貿易問題を巡り10─11日にスイスのジュネーブで行った閣僚級協議で、相互に発動した関税率を115%ポイント引き下げることで合意したと発表した。
これを受けて12日の米株価やドル、原油価格は急上昇した。しかし、中国の対米貿易黒字や、合成麻薬「フェンタニル」流入問題など、貿易戦争の根本的な要因とされる問題は解消されていない。
0011 GMT(日本時間午前9時11分)時点で、北海ブレント先物は0.14ドル(0.2%)安の1バレル=64.82ドルとなった。米WTI先物は0.13ドル(0.2%)安の61.82ドル。前日はいずれも約1.5%上昇し、清算値は4月28日以来の高値を記録していた。