米地裁、法廷侮辱罪でアップルの捜査要請 決済巡る命令違反認定

４月３０日、米カリフォルニア州の連邦地裁はアップルが自社のアプリストア「アップストア」の決済方法を巡り裁判所の命令に従わなかったとして、連邦検察当局に法廷侮辱罪で捜査するよう求めた。写真はブリュッセルのアップル店舗で２０１６年３月撮影（２０２５年　ロイター/Yves Herman）

Mike Scarcella

[３０日 ロイター] - 米カリフォルニア州の連邦地裁は３０日、アップルが自社のアプリストア「アップストア」の決済方法を巡り裁判所の命令に従わなかったとして、連邦検察当局に法廷侮辱罪で捜査するよう求めた。

人気ゲーム「フォートナイト」のエピックゲームズは２０２０年、アップルがアップストアを通じてアプリを取得するよう強制し、反トラスト（独占禁止）法に違反したとして提訴。連邦地裁は２１年９月、開発者がウェブリンクなどを通じて他の支払い手段に消費者を誘導することを認めた。

地裁はこの日、アップルが当初の判決に従わなかったと認定。「競争を妨害し続けることは許されない」とした上で、連邦検察に法廷侮辱罪で捜査するよう要請。

アップル幹部が裁判所命令を順守するために取ったと訴えた法定証言について「ごまかしや明らかなうそに満ちていた」と批判した。

アップルは声明で「判決に強く反対する。裁判所の命令は順守しており、不服を訴える」と述べた。