ニュース速報
ワールド

米財務長官「日本との貿易交渉は実質的」、インドとの合意も間近

2025年04月28日(月)23時38分

ベッセント米財務長官は28日、日本を含む主要貿易相手国との交渉が「非常に好調」に進んでおり、関税回避に向けた「非常に良い」提案がなされていると述べた。1月撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

Andrea Shalal David Lawder Doina Chiacu

[ワシントン 28日 ロイター] - ベッセント米財務長官は28日、日本を含む主要貿易相手国との交渉が「非常に好調」に進んでおり、関税回避に向けた「非常に良い」提案がなされていると述べた。最初の貿易合意はインドとの間で締結される可能性が高いとの見通しも示した。

ベッセント長官はCNBCのインタビューで「日本との非常に実質的な交渉を行っており、他のアジアの貿易パートナーとの協議も順調に進んでいる」と述べた。「バンス副大統領が先週インドを訪問し、大幅な進展について話し合った。韓国との交渉も非常に順調に進んでおり、日本とも実質的な交渉を行っている」と説明した。

インタビュー後、記者団に対して、最初の貿易合意は今週か来週にも実現する可能性があるとの見通しを示した。

中国に関しては、最近の一部米国製品に対する報復関税免除措置は、米国との貿易摩擦を緩和したいという意思の表れだと語った。米国側もこれらの製品の禁輸措置を控えることで対立をエスカレートさせないよう配慮しているとした。

また同長官はフォックスニュースに対し、トランプ大統領は主要貿易相手国15─18カ国との個別貿易協定に「密接に関与する」とし、原則合意に早期に達することが重要だと述べた。

中国との交渉再開に向けた中国側への連絡の可能性を問われた同長官は「今後の展開を見守りたい。中国側にとってこの状況は持続不可能だ。先方から連絡があるかもしれない」と回答した。その上で「政府のあらゆる部門が中国と接触している」とし、緊張緩和は中国側の責任だと強調した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

英シュローダー、第1四半期は98億ドル流出 中国合

ビジネス

見通し実現なら利上げ、米関税次第でシナリオは変化=

ビジネス

インタビュー:高付加価値なら米関税を克服可能、農水

ビジネス

日銀、政策金利を現状維持:識者はこうみる
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 7
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 8
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 9
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 10
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中