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米高官、フーシ派攻撃計画を誤って記者と共有 アプリで

2025年03月25日(火)09時35分

3月24日、米ホワイトハウスはトランプ政権の高官らがイエメンの親イラン武装組織フーシ派を攻撃する直前、戦闘の計画についてジャーナリストを含むメッセージンググループで誤って漏洩したと発表した。写真は左からバンス副大統領、ヘグセス国防長官、ワルツ大統領補佐官。ホワイトハウスの大統領室で13日撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)

[ワシントン 24日 ロイター] - 米ホワイトハウスは24日、トランプ政権の高官らがイエメンの親イラン武装組織フーシ派を攻撃する直前、戦闘の計画についてジャーナリストを含むメッセージンググループで誤って漏洩したと発表した。

これについて民主党議員らは米国家安全保障の漏洩に当たり、法律違反として議会が調査すべきだと追及している。

米誌アトランティックのジェフリー・ゴールドバーグ編集長は24日の記事で、今月13日にメッセージングアプリ「シグナル」で「フーシPCスモールグループ」と名付けられたグループに意図せず招待されてしまったと説明した。このグループでマイク・ワルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)はアレックス・ウォン副補佐官(国家安全保障担当)に対し、フーシ派への攻撃を調整する「タイガーチーム」を立ち上げるように命じた。

国家安全保障会議(NSC)のブライアン・ヒューズ報道官は声明で「現時点で、報道されたメッセージスレッドは本物であると思われ、なぜ部外者が(テキスト)チェーンに追加されたのかを検証している」と説明。その上で「フーシ派掃討作戦の成功は、わが国の軍人や国家安全保障に対する脅威がなかったことを示している」と主張した。

トランプ大統領が15日イエメンのフーシ派に対する大規模な軍事攻撃を始めた数時間前、ヘグセス国防長官はこのメッセージンググループに「標的、アメリカが配備する武器、攻撃の順序に関する情報を含む」計画の詳細を投稿したとゴールドバーグ氏は記した。記事では詳述を避けたものの、同氏はこれを「衝撃的な記録」と呼んだ。

ゴールドバーグ氏はさらに、チャットグループの参加者にはバンス副大統領、ルビオ国務長官、中央情報局(CIA)のラトクリフ長官、ギャバード国家情報長官、ベッセント財務長官、ワイルズ大統領首席補佐官、NSC高官らのアカウントがあったとも指摘した。

また、トランプ氏が国家テロ対策センター(NCTC)の所長に指名したジョー・ケント氏は、議会上院でまだ承認されていないにもかかわらず参加していた。

トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、この事案について「私は何も知らない。私はアトランティックの大ファンではない」と語った。

民主党上院トップのシューマー院内総務は「これは非常に長い期間にわたって私が読んできた中で、最も驚くべき軍事情報の漏洩の1つだ」とし、共和党のスーン上院院内総務に調査を要求することを明らかにした。

スーン氏は「私たちが徹底的に調査し、何が起こったのかを解明しなければならない。計画を立てる」と語った。

民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員はXで、国家安全保障上の機密性の高い問題を話し合うためにシグナルを使うことは「明白な違法行為であり、想像を絶する危険な行為だ」と批判した。

民主党のクリス・クーンズ上院議員はXに「このテキストチェーンに入っている政府高官の1人1人がたとえ偶発的であったとしても、通常ならば実刑判決を受けるような犯罪に加わったことになる」と投稿した。

ロイター
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