インドネシア中銀総裁の解任検討、一部国会議員 地元誌報道

インドネシア国会の一部議員が、中央銀行総裁が政府の政策を適切に支持していないと考え、大統領に総裁の解任を提案する予定だと、調査雑誌「テンポ」が匿名の関係筋の話を引用する形で2月17日に報じた。写真はワルジヨ中銀総裁。1月撮影(2025年 ロイター/Willy Kurniawan)
[ジャカルタ 17日 ロイター] - インドネシア国会の一部議員が、中央銀行総裁が政府の政策を適切に支持していないと考え、大統領に総裁の解任を提案する予定だと、調査雑誌「テンポ」が匿名の関係筋の話を引用する形で17日に報じた。
インドネシア国会は今月先に、立法府によって任命される公務員の評価と解任に関する新たなルールを可決した。対象には、裁判所の判事のほか、警察、軍、反汚職委員会などの機関のトップが含まれる。
テンポ誌は、プラボウォ政権の複数の関係者と側近の話として、新規則がペリー・ワルジヨ中銀総裁の解任を大統領に提案するために利用されると報じた。「中銀総裁は『負担分担』、つまり経済問題への対応で政府と協力することに消極的だと見なされている」としたが、総裁が協力的でないとされる政策について具体的には言及していない。
一方、プラボウォ大統領の所属政党幹部であるスフミ・ダスコ・アフマド国会副議長は、ロイターに中銀総裁の解任計画はないと語った。
ペリー・ワルジヨ氏は、プラボウォ大統領の前任者ジョコ・ウィドド氏に指名され、2018年からインドネシア中銀総裁を務めている。23年に再任され、任期は28年まで。