豪企業景況感指数、10月は約2年ぶり高水準 物価上昇圧力緩和で
11月12日、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が12日発表した10月の企業景況感指数は前月と同じプラス7となった。写真はシドニーのカフェで2022年8月撮影(2024 ロイター/Loren Elliott)
[シドニー 12日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が12日発表した10月の企業景況感指数は前月と同じプラス7となった。堅調な売上高と投入コストへの圧力緩和を背景に、約2年ぶり高水準に回復した。
変動の大きい企業信頼感指数は7ポイント上昇のプラス5で、2023年初め以来の高水準となった。
売上高は1ポイント上昇してプラス13と好調な一方、収益性は
プラス5で横ばい、雇用指数は2ポイント低下してプラス3となった。
NABのオーストラリア経済担当責任者、ガレス・スペンス氏は「信頼感は平均以下の数字が長く続いた後、10月に急上昇した。まだ単月だが、事前注文の暫定的な改善とともに心強い兆候だ」と述べた。
NAB調査のコスト圧力の指標はインフレが徐々に緩和していることを示唆しており、投入コストの伸びは四半期ベースで9月の1.3%から0.9%に鈍化した。
労働コストの伸びは1.9%から1.4%に、製品価格の伸びは0.6%から0.5%にそれぞれ鈍化した。