ガザ北部の難民キャンプで数千人が孤立、イスラエルの攻撃続く
イスラエルがパレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマス掃討作戦を続ける中、北部にあるジャバリア難民キャンプで数千人の避難民がキャンプから外に出ることができず、孤立しているとことが11日、国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」の話で分かった。写真は2月、ガザ地区北部で撮影(2024年 ロイター/Mahmoud Issa)
Adam Makary Nidal al-Mughrabi
[11日 ロイター] - イスラエルがパレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマス掃討作戦を続ける中、北部にあるジャバリア難民キャンプで数千人の避難民がキャンプから外に出ることができず、孤立しているとことが11日、国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」の話で分かった。
パレスチナ当局者によると、11日のイスラエル軍による攻撃でガザ地区全体で少なくとも41人のパレスチナ人が死亡。この約半数がジャバリアで死亡した。
パレスチナ通信社「WAFA」は医療関係者の話として、避難民が身を寄せている学校などの建物を標的とした攻撃で、ジャバリアで15人以上が死亡したと報じている。
MSFのプロジェクトコーディネーターは「ジャバリア難民キャンプから外に出ようとする者は撃たれるため、誰も出入りできない」とXに投稿。MSFのスタッフ5人も外に出られない状態という。
ジャバリアはガザ地区最大の難民キャンプ。イスラエル軍はこれまでに、ジャバリアで数十人の戦闘員を殺害したと表明している。
この日の攻撃について、イスラエル軍は今のところコメントしていない。イスラエル軍はジャバリアのほか、ガザ北部のベイトハヌーンやベイトラヒヤなどにも部隊を派遣している。