ウクライナがモスクワなどに無人機攻撃、空港閉鎖 1人死亡
[10日 ロイター] - ウクライナは9日深夜から10日未明にかけてロシアの首都モスクワや西部に大規模なドローン(無人機)攻撃を実施。ロシア当局によると、少なくとも女性1人が死亡し、首都の主要空港が離着陸を停止した。
ロシア当局は、モスクワ州で少なくとも20機、8州で124機の攻撃ドローンを撃墜したとしている。
首都圏の4つの空港のうち3空港が閉鎖された。首都につながる主要道路が一部通行止めになっている。
モスクワ州のボロビヨフ知事によると、ラメンスコエ地区では、ドローン攻撃により高層アパート少なくとも2棟が損壊し火災が発生した。43歳の女性が死亡し、3人が負傷した。
ロシア国防省は、ウクライナと国境を接する南西部ブリャンスク州で70機以上のドローンを撃墜し、その他の地域でも10機以上を撃墜したと明らかにした。建物の被害や死傷者は報告されていない。
モスクワ州の北にあるトゥーラ州の当局者は国営通信に、ドローンの残骸が燃料・エネルギー施設に落下したが施設の稼働に影響は出ていないと説明した。
ウクライナのドローン産業は急速に成長しており、ロシアのエネルギー、軍事、輸送インフラなどに対するドローン攻撃が激化している。
ウクライナ当局は、夜間にロシアによるドローン攻撃があり、46機中38機を撃ち落としたと明らかにした。